C-Plusインバウンドlesson第1回:効果指標をどう設定するのかー

中国マーケティングについては、市場規模・成長率・成長余白からみてとても魅力的な市場です。
しかし難しいと感じておられる方が多いと思います。
その難しさはどこにあるのでしょうか? 私たちは主に以下の3点だと考えます。

  1. 確かな情報を取得することが難しいうえに、変化のスピードが速い

  2. 法令の制約・国外産業への規制・商慣習の違いによる現地パートナーとの協業のむずかしさ

  3. 中国政府のインターネット情報統制があるため、中国だけに対してWEBマーケティングの対策が必要なこと

当コラムではこういった観点から課題を掘り下げメッセージさせていただき、皆様と一緒に考えるきっかけとなれればと思っています。

第1回の今回は 上記3軸の各論に移る前に、Promotionを行うにあたって真っ先に考えるべき 効果測定についてです。

中国マーケティングは日本企業のほとんどにとって未経験の市場です。
未経験ゆえに難しいことは当然です。
私たちが多くの企業のサポートをさせていただく中で、
成功している企業とそうではない企業には明らかな『差』が存在すると捉えています。

成功している企業は、はじめての施策を試行するにあたってのKPIの設定が非常にシャープです。
例えば WEB Promotionの場合 Impression や PV から
いきなり 最終購買売上 という
自社で把握できる数字だけに指標を設定するということをしていません。

特にInboundにいてはその相関関係を捕捉することは容易ではありません。
Promotion から 購買 の間にある『変化』を、
何とかして可視化することに知恵を絞っています。

具体的に言うと
・大衆点評や中国の旅行BBSの投稿数、内容のチェック
・中国ECサイトへの在日バイヤーからの当該商品の出品数の変化のチェック
・中国検索エンジンで検索した際の表示の状況
など

またこういった構造を理解しているので、施策前のそれらの状況もタイムリーに把握しています。
さらに店舗集客を目的とするPromotionにおいては、定期的な店頭アンケートなどで認知経路の確認を行っています。
こういったPlan Do Check Actionの習慣を積み重ねている企業に
成功のノウハウが少しずつ積み重なり『差』になるのではないでしょうか。

敢えて補足すると、これは施策の目標設定ではありません。
まだ多くの企業に施策に対して合理的な目標を設定できるだけの経験値がないのです。
施策の効果指標をどう設定するか? この積み重ねが非常に重要であると私たちは考えます。

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